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2014年 01月 07日
いつも会期終盤になってから行くのでブログにアップする時は終了近くなんて事が多いのですが、今回は残念ながらもう終わってしまいましたね。 ジョセフ・クーデルカは1968年にソ連軍がチェコスロバキアに侵攻したプラハの春を撮影した有名な写真家で、その後に故国を離れ亡命後にマグナムに加入し、ヨーロッパ各国を転々としながら写真を撮り続けて活躍し、現在も75歳でなお活動中だそうです。 プラハの春を撮影した「侵攻」があまりに有名なのでマグナムの戦争報道の写真家なのかと思ってましたが、東ヨーロッパのロマ(ジプシー)の人々を撮った「ジプシーズ」のシリーズが僕にはとても良かったですね。 ロマの民族・時代的資料の側面も持ちつつも、ロマの生活に敬意を払いながらもことさら近づき過ぎずに静かにその生活の内面を叙情的に見つめているように感じられます。 世界大恐慌時のアメリカの貧しい農村地帯を農業安定局(FSA)のプロジェクトでウォーカー・エヴァンスが撮影した写真群にも感じが重なる気がします。 今でもいい写真いいモノクロプリントを直に観ると、あぁやっぱり自分もまたフィルムで撮ってプリントしたいな...、なんて思ったりもします。 #
by hikohiko87
| 2014-01-07 21:42
| Let's enjoy Art ♪
2014年 01月 01日
本年も∴三脚のあしあと∵ブログをよろしくお願いいたします。 今年は本分の写真ネタをもう少し増やしていきたいと思います。 さて今年の年賀状は冬の朝日の写真にしました。 年賀状には「凍てつく厳しい季節でも朝日は木々の間から神々しく春を待つ白い 世界を照らします。」と書き添えました。 年賀のご挨拶なので普遍的な自然の摂理として書きましたが、日本に於いてはこの朝日=旭日とは古来からの日いずる国思想で特別なものと思われます。 阿部政権になり1年が過ぎてアベノミクス効果なのか株価は上がりましたが、本当ところ今の日本の状況、また日本を取り巻く状況はいかがなものでしょうか? 個人的には現政権の急激な右傾化を危惧しています。 そもそも我々の民主主義とは本物の民主主義なのでしょうか? 本当の民意が正当な選挙を経て、議会制民主主義に繋がってるでしょうか? 政権や官僚の暴走に対して、国民はそれを食い止める事はできるのでしょうか? 愛国心とは何でしょうか?愛とは何でしょうか?国とは何でしょうか? 日本は島国なのでひとたび何かがあると短絡的に単一民族思考で「右向け右」となりがちだけれども、そろそろ多様な個人的な意見の集合体としての民主主義的思考で様々な問題に折り合いを付けてもいいと思います。 今改めてひとつのデザインとして見ても旧日本軍の旭日旗の日の丸から放たれる16条の赤い光線は、とても威圧的に見えます。 二度と戦争で血が流れる事がなく、冷静に民主的な光を放つような世の中になってもらいたいので、平和の象徴となる冷静な旭日旗に色を変えてみました。 そしてそれに重なる近いイメージの凍てついた木々の間から放たれる朝日の写真に、本物の民主主義の夜明けを個人的な願いとして込めてみました。 #
by hikohiko87
| 2014-01-01 12:38
| Oh~my News!
2013年 08月 17日
撮影の照明用アンブレラのビニール製のカバーは、経年劣化と現場での片付けが急いでて多少ラフになっているのか7本全部のカバーの先が破れて抜けていた。 応急処置としてホッチキスで止めて黒テープを張って治したものの、暑いこの時期はテープのノリが溶け出て、他のスタンド類や手に付いたりして気分が悪い...。 たかがカサカバーでも無いと困るのは、カバーなしでカサをスタンド類と一緒にケースに収納すると、移動時の揺れで金属のスタンドと擦れると痛んで破れたりするので、カバーにしまうのは必須なんですね。 もちろん意味があるからカバーがある訳ですが、市販の撮影用アンブレラの付属品であるけど、破れやすいのにカバーだけでヨドバシカメラなどで売ってるのは見たことがない。あったら作るの面倒だから買っちゃうんだけどな(笑) 今回の自作はユザワヤで黒ナイロン布を買ってきて、破れたビニールカバーの寸法を参考に、先端は2重縫いで強度を持たせた自信作!布製はリペアもしやすいから一度作ると当分はもつでしょ。 屋内のロケ撮影だと、ほぼストロボと一緒に何本か使うカサ。準備と撤収の最低2回は出し入れする時、シュルッときれいに収まると気分がいいですね☆ 機材の手入れもお仕事。売ってなければ作る。さあこれでお盆明けも頑張るぞー!と夏の高校野球中継を聞きながら、カタコト・カタコトしてました。 #
by hikohiko87
| 2013-08-17 19:42
| 気になる小ネタ@
2013年 07月 18日
竹橋の国立近代美術館に所蔵作品展「MOMAT コレクション」と、小企画の「都市の無意識」展に行ってきました!
最近なんだか美術館に足が向いていて、アートスケープというサイトで調べてたら「MOMAT コレクション」の出品リスト中に見つけちゃいました、午腸茂雄さんの「SELF AND OTHERS」。 これ写真集では見たことあったけど、まだオリジナルプリントを一度も観たこと無かったからいい出会いでした! オリジナルプリントは小さいですね、8×10(六つ切)くらいかな? 初めて見る憧れのオリジナルプリント良いですね〜、やっぱり写真って。 何とも言えない調子もトーンも粒子の感じまでも。 あと最近は美術館によっては作品をノンストロボなら撮影可能なんですね。結構みなさんスマホなどで撮ってるので驚きました。僕も係の人に確認した後で、憧れの一枚をパシャ☆ 国立近代美術館の所蔵作品は幅広いです。近代美術館なので近代の日本画、洋画、写真、彫刻、立体現代アートまでいろいろたくさんありすぎますね、広いし。 詳細な出品リストあるのでご興味ある方どうぞ。 あと同館の別の小企画「都市の無意識」展、こちらもとてもよかったです。 奈良原一高さんの炭坑の軍艦島を撮った「人間の土地」ありました! 我が家のお宝写真集の表紙にある地下道のプリントも展示してありました。 あと畠山直也さんの川の連作。ブローニーの6×12で渋谷川を縦パノラマに撮ったカラープリント。写真雑誌では見たことあったけど、このシリーズのオリジナルは初めてでした。 高梨豊さんの4×5カラーで新宿ゴールデン街を撮った「都市のテキスト」シリーズ 各作品とも数点ずつですが、オリジナルを見ることができて満足でした。 国立近代美術館の今回の所蔵作品展「MOMAT コレクション」は8/4までで終わり、また別のコレクション展示に入れ替えて8/10から10/14まであるようなので是非オススメです。 しかもこれだけの芸術を420円で鑑賞できるなんて激安すぎます!ありがたい☆ あと、奈良原一高さんの「人間の土地」の舞台で、炭坑の軍艦島こと長崎県端島がGoogleストリートビューで見られるようになったと先日チョット話題でしたね! このように軍艦島に限らず普段は一般には入れない所のストリートビューをドンドン公開して欲しいですね。 Googleガンバレ!を込めてリンク☆ #
by hikohiko87
| 2013-07-18 21:51
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2013年 07月 12日
フライヤーの裏面にある「ライン川 Ⅱ」が2011年にクリスティーズのオークションで現存写真家の作品としては史上最高額の約433万ドル(当時のレートで約3億4千万円)で落札されたそうです。 展示されていた話題の「ライン川 Ⅱ」は会場全体の写真から比べると小さめな写真で、「これが、ン億円か〜?」なんて少しヤラシイ目で観ちゃいました。(笑) 展覧会の会場はとても広く、写真は巨大なプリントも数多く展示されてます。 フライヤーにも「これは写真か?世界が認めたアーティスト、日本初の個展」とあるように、いわゆる写真の概念を越えて写真を素材としたアート作品のようです。 ただパッと見の印象では上手く撮られたフツーの写真にしか見えないんだけれど、よく見ると何かが不自然というか違和感が残り、こんな風に撮れるものかな?と思い始めてしまう。 そう疑問を持ち始めると何か急に写真の現実感が奪われて、「コレどこまでデジタルでイジってるの?」と探り出すのを越えて「そもそもホントにこんな光景ってあるのかな?どうなの?」という変な虚構を見せられているかのような、錯覚を起こしたかのような気にさせられます。 それが壁面にドーン!とドデカくあると、もうそれは写真とかアートとか別にして、ただただスゲーなって感じにはなります。 あとアンドレアス・グルスキーが、あのベッヒャー夫妻に師事していたという経歴が作品を観ていて、なるほどなと思わせます。 写真やアートの好みは人それぞれだけれど、20世紀的な写真の枠をを越えて、現代のコンセプチュアルアートとしての21世紀の写真の一つのカタチだと思います。 #
by hikohiko87
| 2013-07-12 23:15
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